Gate13:ドイツの歯医者体験とハンブルク生活

ドイツの歯医者の設備はすごい。
ようわからんけど、日本でみたことのない機具がめっちゃある。
しかも、部屋は全部個室になっている。

 

部屋は比較的大きくスペースが、とられており
そこに、ポツンと1つあのベットがおかれているだけである。

 

日本と違い、広々としてリラックスできる空間になっていた。
てゆうても、なにゆうてるかわからん歯医者の説明を聞かされたら、
リラックスできんけどな。

 

いきなり医者に「ビッグプロブレム、ビッグプロブレム」
ゆうて連発されたら、びびるで。

 

急激に歯が痛くなった俺は、
初日から仕事を休み、歯医者にきていたのだ。

 

この歯医者には、日本人のおばちゃんが受付にいるので、とても安心できた。
やたら話長いのがむかつくけど。

 

そのおばちゃんの勧めもあって、しばらく治療に通うことにした。
が、このことで、後にお金のことで、えらいもめるハメになるのだが。

 

仕事の方はとゆうと、順調に寿司屋で働く日々が続いた。
この店は、まさに多国籍といった感じで、
ドイツ、日本、フィリピン、中国、アフガニスタン等
いろんな人種がいた。

 

この多国籍なところがよかった。
日本食といえば、変に日本人だけのお店が多いが、
いろんな人種がいることが、刺激にもなり、おもろかった。

 

むかつく事も多かったが。

 

文化、習慣、宗教、が違う人間が
同じ職場で働くのは、当然、いろんな問題がでてくる。

 

仕事が終わると、ドイツ語を教えてくれる奴とかもいて、
学校にも行ってない俺が少しは喋れるようになったのは、
ありがたかった。

 

この時点で、俺がヨーロッパでしたかったことの1つである、
生活すること。
この願望は、すでに達成していたといえよう。

 

フランスやなく、ドイツでやけど。

 

特に、スーパーにいくことが、ホンマに楽しかった。
買い物を終えて家に向かっている時なんて、
最高の瞬間や。感動さえしていた。
買い物袋もって歩く、ほのぼのした感覚が好きやった。

 

キモいやろ?
たぶん理解できへんと思うわ。
スーパー行ってなにがおもろいねん、って思うやろ。

 

そんなほんのささいな瞬間に、喜びを感じていた俺だが、
しばらくすると、そんな行為にさえも嫌気がさしてくるようになる。

 

冬将軍の到来である。

 

寒いから外でるのがめんどくさい。
ハンブルクの冬は、めちゃめちゃキツイ。

 

雪が降っても、気温が低いから、全然溶けへん。
特に異常気象とゆうこともあって、
例年より寒いらしいし、やたら暗い。
街の雰囲気も、なんかどんよりしてる。
道行く人の目が死んでるように感じられる。

 

俺が、朝仕事行く時、まだ暗くて、
仕事終わって、家帰る時、もう暗いねん。

 

そんな時期に来たもんやから、よく俺は、
「こんな時期にハンブルク来んのは、おまえぐらいや。」
「ここは、夏がいいんよ。冬に来るもんちゃうで」
って、よくゆわれた。

 

やたら寒いし、いつも暗い。
どんなとこやねん。
ドイツのイメージが悪くなる一方やった。

 

これにより、俺は、家にいることが、次第に多くなっていった。

 

しかし、仕事をすることにより俺は、
金に困ることはなくなり裕福な生活を送ることができていた。

 

そして、年が明けようとする頃、
日本から、俺の人生に多大な影響を与えた、
あの男がついにやってくるのである。