Gate9:ケルンでワーホリビザで仕事探し
フランクフルト
マインツ
コブレンツ
ボン
と北上し、別行動をし始めた俺は、ケルンで仕事探しをはじめる。
はっきりゆってメチャクチャやった。
とにかくがむしゃらに、うごいた。
直接お店にいって、
Ich suche ein job aus.
とかなんとか予め調べておいたドイツ語を駆使してお願いする。
「今仕事さがしてんねんけど」、ってゆう意味ね。
ドイツ人がやってるレストランやバーでこうゆうことやっててんけど
結果がついてこない。
ほんまは、結果がでるまで何十軒でもさがしたかってんけど、
金銭面を考えると日系関連の仕事のほうが、はやいんじゃないか?
そんな葛藤があって、日系関連のほうを攻めることにした。
しかし、こちらも全然思い通りにいかへん。
日系のそれであっても、言葉の壁がたちはだかる。
俺がしらべる限り、ケルンには約20軒の日系レストランがある。
1軒、1軒たずねていったが、きちんと話をきいてくれるところもあれば
門前払いされたりもする。
ほんで、大概の人が「デュッセルドルフにいったほうがいいんちゃう?」
この言葉のくりかえし。
そんなんわかってんねんって思いながら、俺は黙ってうなずいてた。
こんな店もあった。
俺がたずねた時は、休憩中で、店には1人のおじさんがいた。
その人は、かなりいい人で雇ってくれそうだが、どうもはっきりしない。
すると、1人鬼婆みたいな女性が帰ってきた。
その鬼は、おじさんの奥さんで、どうひいき目にみても奥さんのほうが、強い。
すべてにおいて、
圧倒的に、、、
ダンナに主導権はいっさいなかった。
俺は、鬼に仕事をさがしていること、
その他さまざまな自分の状況を説明した。
すると鬼は、「今、どこに住んでんの?」
「ドイツ語は、しゃべれんの?」
「料理経験は?」
「いつ結婚するの?」
「他に女つくったの?」
「今夜は何が食べたいの?」
どとうの質問責め。
するといきなり、
「あなたねーなにもできないわ、言葉はしゃべられへんわ、
しかも3ヵ月しかはたらかれへんやって?
そんなんでだれが 雇うとおもってんの?
旅行してお金なくなったから、働いてまた旅行しようなんて
甘いわ、そんな考え!!」
そうゆわれたもんで、思わず
「おいおい、なんでそこまでゆわれなあかんねん。
そもそも3ヵ月しか働かれへんのは俺のせいちゃうやろ!
ワーホリのビザでそう決まってるからやろが。
だいたい、旅行して金なくなったんじゃなくて、
もとからないんじゃボケッ!!」
そういいたかったがやめといた。
なぜなら、こうゆう日本食レストランは横のつながりがある。
特に規模が小さな街ほど顕著にあらわれる。
ケルンはそんなに小さくはないが、
大都市でもない。
俺は、必ずつながりがあるとにらんでいた。
我慢したおかげで、鬼からではないが、おじさんから
他の募集しているお店を2,3おしえてもらうことができた。
外国に長く滞在している人は、クセのある人が多い。
そんなこんなで、俺はケルンの世界的な見本市がおこなわれる、メッセ会場で働くことになった。
俺の所持金あと15万。
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